頭痛外来を利用して痛みの原因を突き止める

市販されている薬の数も増えたために頭が痛いだけではクリニックの頭痛外来を受診しない人が増えていますが、頻繁に起きたり長く続く場合には危険な病気が潜んでいることがあります。たとえすぐに治まった痛みであっても、いつもと違う感覚があった場合には医師に診てもらうべきですし、頻繁に痛くなるときも市販薬よりも有効性が高い特効薬を処方してもらうことができます。頭痛外来では、問診や診察、検査などを通して何が原因で起きているのかをはっきりさせることができます。病気で起きているわけではない痛みも多くあり、頭の片側に起こる片頭痛はトリプタン系薬剤により脳の血管と三叉神経に作用し、きちんと飲むことで痛みをほぼ感じさせない状態を目指すことができるため、生活に支障が出るほど痛むときには早めに受診するべきです。

ストレスの影響やパソコンなどを長時間利用することによって起きる緊張型頭痛、片目の奥で激痛が起きる群発頭痛なども痛みのコントロールを行える期待が持てます。命の危険が伴う頭痛には他の病気が原因で起きるものがほとんどで、くも膜下出血や脳梗塞などは治療を行う時間が遅れるほど命の危険があります。くも膜下出血などは激痛が頭に起きることも多いですが、命の危険がない頭痛と同じように我慢できる痛みだったり痛みがなくなる場合もあるため受診せず、重篤な状態に至ってしまう人もいます。めまいを伴うような痛みや、いつもと違う感覚があれば頭痛外来に行きましょう。

あまり痛みが強く無くても痙攣やマヒ、しびれが伴っている場合には脳腫瘍の場合があります。ウイルスによる炎症や脳へのバクテリアの侵入なども危険が高く、頭痛が伴う場合が多くなります。